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初心者のためのJupyter入門

numpyによるベクトル・行列の基本 (1/5)

作成:2018-02-03 11:28
更新:2018-02-03 11:28

■Jupyter標準の数値処理パッケージ

Jupyterには、標準で多数のパッケージが組み込まれています。「Jupyterには」といいましたが、正確にいえばJupyterの組み込まれているAnacondaのPythonに多くのパッケージが組み込まれている、ということですね。

特に数値処理関係のためのパッケージとしては、「numpy」「scipy」「pandas」といったものが多用されます。これらを使えば、数値を使った各種の処理を行うのも格段に楽になることでしょう。

numpy――ベクトル演算、行列演算などの処理を行うためのパッケージ。
scipy――科学計算などで多用される機能をまとめたパッケージ。
pandas――データ解析で表や時系列のデータを扱うためのパッケージ。

これらの中で、特にベクトルや行列のの処理で多用されているのが「numpy」というパッケージです。今回は、このnumpyによるベクトル・行列処理について説明しましょう。

●インストールについて
これらはAnacondaならば既にインストール済みですから、その他にインストール等の作業は必要ありません。が、Anaconda以外のPythonで利用する場合は、別途インストール作業が必要となるでしょう。これらは、pipを利用してインストールできます。
python -m pip install numpy

必要に応じてこれらをコマンドラインから実行して環境を整えればいいでしょう。

●利用について
これらのパッケージを利用する際には、冒頭でimport文を用意しておきます。
import numpy as np

一般に、このような形でエイリアスを指定しパッケージをimportして利用することが多いでしょう。もちろん、単純にimport numpyで使っても問題ありませんが、多くのサンプルコードではnpasで指定する形で記述しているものが非常に多いので、この形でimportしておくと、サンプルコードをそのまま使えて便利です。

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