開発環境の準備からデプロイまで (1/5)
作成:2010-04-30 17:00
更新:2010-05-10 16:52
更新:2010-05-10 16:52
■GAE/JとSDK、Eclipseプラグイン
Google App Engine(GAE)は、Googleが提供するクラウド開発環境です。手っ取り早くいってしまえば、「GoogleのWebサーバー上に自分のWebサイトを構築できる」ということ。普通のレンタルサーバーと大きく異なる点は、「Googleの技術を利用できる」という点でしょう。
Googleが検索やYouTubeなど大量のデータを管理するのに用いている「BigTable」と呼ばれる超巨大データベース機能。Googleアカウントによるユーザー認証。Gmailによるメールの送受。Picasaにも用いられているイメージ処理。こうした機能を、そのままGAEのサイト内から利用することができるのです。これは非常に大きな魅力でしょう。
ただし、そのための開発環境は、かなり特殊です。普通のWebサイトなら、HTMLを基本として、これにPerlやPHPといったサーバーサイドのスクリプトを追加していくことでしょう。が、GAEの場合、基本は「Python」なのです。Pythonは、非常にわかりやすいスクリプト言語で、以前からGoogle社内で多用されていました。が、一般のWeb技術者の間ではそれほど馴染みがある言語ではりませんし、殊に日本ではほぼ同じ位置づけの言語として純国産の「Ruby」があります。当然、どうせ使うならRubyを……と誰しも思うでしょう。Rubyは、Railsの登場以後、Webの世界でも注目される言語なのですから。
が! この「Pythonでさえなければ、すぐに使ってみるのになぁ……」と思っていたプログラマに朗報が届きました。それが「Google App Engine for Java」と呼ばれるものです。Googleは、GAEでサポートする言語として、新たに「Java」を追加したのです。Javaなら、Webプログラの多くがなじんだ言語。新たに学習するにしろ資料も豊富で学ぶ環境は整っています。これを使わない点はありません。
というわけで、「JavaでGAEを初めてみるか」と思う人はずいぶんと多いことでしょう。では、そのために何を用意しなければならないか、まずはその点から説明していきましょう。
1.Java Development Kit(JDK)
Javaの開発をするのですから、JDKがインストールされてないといけないのはいうまでもありません。GAE/Jは、Java 5および6をサポートしています。それ以前のバージョンでは使えないので注意ください。
2.Google App Engine Java SDK
GAE/Jの開発キットです。これはGoogleのサイトより配布されています。この中には、GAE/Jを利用するためのライブラリや、プログラムをビルドするためのファイル、サンプルなどがまとめられています。これを使うことで、自分でGAE/J用のWebアプリケーションを作成することができます。これは、以下のアドレスで配布されています。
が! 実を言えば、これを自分で用意しなくとも、GAE/Jの開発は行えるのです。次の「Eclipseプラグイン」を使えば、Eclipse内からSDKをダウンロードし使えるようにできます。ですから、ここでは「SDKは無料で配布されているが、Eclipseを使うなら、自分でダウンロードしインストールする必要はない」と覚えておいてください。
3.Eclipse for Java EE Developers
Eclipseは、Javaのプログラマなら改めて説明する必要もないですね。オープンソースによる開発環境です。これに、GAE/Jの開発用プラグインをインストールして使います。Eclipseには、パッケージがいくつか用意されていますが、「Java EE Developers」という、Web開発向けのパッケージを用意しておきましょう。また日本語の表示は、Pleiadesを別途用意しておくとよいでしょう。
――とりあえず、JDKとEclipseが用意できていれば、後はプラグインを組み込んで準備を整えるだけです。では、JDKとEclipseをインストールし、可能であればPleiadesで日本語化をして準備を整えておきましょう。
Googleが検索やYouTubeなど大量のデータを管理するのに用いている「BigTable」と呼ばれる超巨大データベース機能。Googleアカウントによるユーザー認証。Gmailによるメールの送受。Picasaにも用いられているイメージ処理。こうした機能を、そのままGAEのサイト内から利用することができるのです。これは非常に大きな魅力でしょう。
ただし、そのための開発環境は、かなり特殊です。普通のWebサイトなら、HTMLを基本として、これにPerlやPHPといったサーバーサイドのスクリプトを追加していくことでしょう。が、GAEの場合、基本は「Python」なのです。Pythonは、非常にわかりやすいスクリプト言語で、以前からGoogle社内で多用されていました。が、一般のWeb技術者の間ではそれほど馴染みがある言語ではりませんし、殊に日本ではほぼ同じ位置づけの言語として純国産の「Ruby」があります。当然、どうせ使うならRubyを……と誰しも思うでしょう。Rubyは、Railsの登場以後、Webの世界でも注目される言語なのですから。
が! この「Pythonでさえなければ、すぐに使ってみるのになぁ……」と思っていたプログラマに朗報が届きました。それが「Google App Engine for Java」と呼ばれるものです。Googleは、GAEでサポートする言語として、新たに「Java」を追加したのです。Javaなら、Webプログラの多くがなじんだ言語。新たに学習するにしろ資料も豊富で学ぶ環境は整っています。これを使わない点はありません。
というわけで、「JavaでGAEを初めてみるか」と思う人はずいぶんと多いことでしょう。では、そのために何を用意しなければならないか、まずはその点から説明していきましょう。
1.Java Development Kit(JDK)
Javaの開発をするのですから、JDKがインストールされてないといけないのはいうまでもありません。GAE/Jは、Java 5および6をサポートしています。それ以前のバージョンでは使えないので注意ください。
2.Google App Engine Java SDK
GAE/Jの開発キットです。これはGoogleのサイトより配布されています。この中には、GAE/Jを利用するためのライブラリや、プログラムをビルドするためのファイル、サンプルなどがまとめられています。これを使うことで、自分でGAE/J用のWebアプリケーションを作成することができます。これは、以下のアドレスで配布されています。
が! 実を言えば、これを自分で用意しなくとも、GAE/Jの開発は行えるのです。次の「Eclipseプラグイン」を使えば、Eclipse内からSDKをダウンロードし使えるようにできます。ですから、ここでは「SDKは無料で配布されているが、Eclipseを使うなら、自分でダウンロードしインストールする必要はない」と覚えておいてください。
3.Eclipse for Java EE Developers
Eclipseは、Javaのプログラマなら改めて説明する必要もないですね。オープンソースによる開発環境です。これに、GAE/Jの開発用プラグインをインストールして使います。Eclipseには、パッケージがいくつか用意されていますが、「Java EE Developers」という、Web開発向けのパッケージを用意しておきましょう。また日本語の表示は、Pleiadesを別途用意しておくとよいでしょう。
――とりあえず、JDKとEclipseが用意できていれば、後はプラグインを組み込んで準備を整えるだけです。では、JDKとEclipseをインストールし、可能であればPleiadesで日本語化をして準備を整えておきましょう。
(by. SYODA-Tuyano.)
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●プログラム・リスト●
※GAE/J SDKのダウンロード場所 http://code.google.com/intl/ja/appengine/downloads.html ※Eclipseのダウンロード場所 http://eclipse.org/downloads/ ※Pleiadesのダウンロード場所 http://mergedoc.sourceforge.jp/
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