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Google Apps Scriptプログラミング [中級編]

Calendar API v.3 によるカレンダーアクセス (1/5)

作成:2018-05-05 10:43
更新:2018-05-05 10:43

■CalendarAppからCalendar API v.3へ!

Googleカレンダーは、Google Apps Scriptの当初から利用できる、もっとも基本的なGoogleアプリの一つです。が、カレンダー自体が非常に細かな設定の多い複雑なものであるため、スクリプトによるカレンダーの操作もかなり面倒くさい感じのものになっていました。

もっとシンプルに外部から利用できる方法がほしい、ということで、作成されたのがCalendar API v.3です。といっても、これはGoogle Apps Scriptの機能ではありません。Googleが提供するサービスの一つで、さまざまな環境からGoogleカレンダーにアクセスできるための手段として用意されたAPIです。このAPIを利用するライブラリは、Google Apps Scriptだけでなく、Javaや.NET、PHP、Python、Rubyなど多くの言語に対応しています。その中の一つとして、Google Apps Scriptからも利用できる、ということなのです。


■Calendar API利用の準備

このCalendar APIは、標準ではGoogle Apps Scritpに組み込まれてはいません。利用するためには、2つの作業が必要です。1つは、プロジェクトへの拡張サービスの組み込み、もう1つはGoogleが提供するCalendar APIを有効にすることです。

まず、Google Apps Scriptのプロジェクトに拡張サービスを組込みましょう。スクリプトエディタで「リソース」メニューから「Googleの拡張サービス」を選びます。現れたダイアログで、「Google Calendar API」という項目を探し、右側のスイッチをONにして下さい。

続いて、そのダイアログ内に表示されている「Google APIコンソール」というリンクをクリックて下さい。これで、Google Coud Platformというクラウド環境の管理ページが開かれます。そこに「Google Calendar API」という項目が表示されます。

ただし、実際にやってみると項目がうまく開かれない場合もあるようです。そのときは上部の検索フィールド(虫眼鏡アイコン)に「calendar」とタイプすると、候補として「Google Calendar API」が現れるのでそれを選びます。

項目のページが開かれたら、「有効にする」ボタンをクリックして下さい。これでAPIが有効になります。――これで、Google Apps Scriptから新しいCalendar APIを利用する準備が整いました。

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